柴犬の特徴や性格のまとめ

柴犬の特徴や性格のまとめ

柴犬は1936年12月(昭和11年)に国の天然記念物に指定されました。

柴犬は愛くるしい表情クルンと巻いた尻尾が人気で多くの愛犬家に飼われています。

ただ、ソーシャルメディアで「柴犬は飼いにくい」なども見かけます。

柴犬について正しく理解し一緒に生活してこそ、楽しい愛犬との生活が待っています。

そこで柴犬の性格や特徴についてまとめてみました。

柴犬の特徴

被毛の色

柴犬は赤毛・白毛・黒毛・胡麻毛の大きく別けて4種類の被毛の色で別れています。

白毛と胡麻毛の頭数はあまり多くありません。

柴犬の被毛の割合です。(あくまで目安です)

赤毛80%
黒毛10%
白毛5~10%
胡麻毛希少

赤毛の事を普通に「茶柴」と表現し呼称していますが、普通の飼い主は「茶柴」とは言わず「柴犬」と呼ぶ場合が多いです。

黒毛は「黒柴」(くろしば)

白毛は「白柴」(しろしば)

胡麻毛は「胡麻」(ごま)

と呼ばれる事が多いです。

なぜか胡麻毛の事を「胡麻柴」(ごましば)と言う飼い主やブリーダーは少ないです。

略して「胡麻です」と言われる方が多いです。

この胡麻毛は赤黒白が程よく混ざった柴犬で全体の数%しかいません。

また、胡麻毛に赤黒白の割合がどれくらいなどの明確な定義はありません。

子犬の時は胡麻毛でも大きくなって赤毛でしたというケースもあります。

被毛のタイプ

柴犬の被毛はダブルコートと言われる2重構造です。

この2重構造はオーバーコート・アンダーコートに別けられます。

オーバーコートは硬く丈夫で紫外線・汚れなどから皮膚を守る役割

アンダーコートはやわらかく体温を保持する役割

この被毛の特にアンダーコートは季節の変わり目などに大量に抜けます。

この大量に抜ける時期の事を換毛期と言います。

体格の特徴

柴犬の体重は成犬のオスで9~11kg位、メスで7~9kg位とされています。

柴犬の体高はオス39.5㎝(38~41㎝の間)・メス36.5㎝(35~38㎝)が標準とされています。

参考:公益社団法人:日本犬保存会

※豆柴と呼ばれる、この標準的な体格よりも小さな柴犬もいます。

※体高は足元から肩までの高さ

柴犬の性格

柴犬の主な性格
①忠実・・・飼い主(主人)
②警戒心・・・強い(番犬向き)
③頑固・・・自分の意志を貫く

それぞれの性格的な特徴を見てみましょう。

飼い主(主人)に忠実

だれにでも忠実ではありません。

DNAからオオカミに比較的近い犬種とされ、群れの中でもリーダーや順位を決める習性があるためか、主人と決めた飼い主には忠実な柴犬が多いです。

同じ家に住んでいる家族も自分より下と決めると、格下扱いするような態度をとる事もあります。

ごく稀に誰にでも愛嬌たっぷりで接する柴犬もいます。

あまり期待しない方が良いです。稀です

警戒心が強い(番犬向き)

ごく稀に誰にでも愛嬌たっぷりに接する柴犬もいますが、大抵は自分の縄張りである家の敷地内に足を踏み入れた人に対し「吠える」などの威嚇をします。

噛みつく事もあるので、自分の柴犬の事を理解し注意が必要です。

自分の意志を貫く頑固な一面

散歩中にも「帰りたくない」などの表現をするように、その場で動かないストライキを起こす柴犬も沢山います。

SNSでは「拒否柴」とも言われますが、その場で伏せした状態で動かない柴犬もいます。

自分の意思を貫こうとする一面も持っています。

まとめ

柴犬を色や大きさで判断して飼われるケースもありますが、子犬の時の情報は参考程度です。

■胡麻毛だと言われ飼っても、成長したら赤毛だった。

■豆柴と言われ飼っても、大きく育ち普通の柴犬だった。

などのトラブルもあります。

「柴犬は飼いにくい」と一緒に暮らした後で思う方もいるようですが、自分の柴犬の性格を理解してあげる事が大切です。

また、主従関係は犬と生活する上では大切ですので、「まて」「おすわり」「お手」などは飼い主の言葉でトレーニングする事も大事です。

今までは番犬、古くは狩りの友として飼われていた柴犬ですが、最近は家族の一員として飼われている事が多いです。

昔よりも人間の生活に密接に関わっていることで、いろんなトラブルもありますが、一緒に生活しているといろんな幸せを感じる事ができます。

柴犬だって自分の意思を持って生きています。

尊い命を持った家族として接してあげる事が大切だと思います。